天珠 ワンポイントコーナー 
ここに説明されていることは、少ない文献の中からの抜粋です。現地ではもっと様々な呼び方が
あります。現地の言葉でも今の言葉と昔の言葉の違いとか、作られた場所の違いとか理由も
様々です。ですから、説明に「そうらしいです」と書くべきかもしれません。その辺をご理解の上
ひとつの参考として読んで頂きたいと思います。
これが、裏表共に佛眼だった場合、
名前は三佛眼天珠、になりますが、
裏が丸の眼だった場合は、三眼単眼
天珠、、などと書かれている事もある
のです。天珠は広い中国のあちこち
で謎の手法で継承されていったので
すが、同じ図案であっても必ずしも
同じ名前とは限らないと言う事が
あります。現在では、ほとんどの
場合いろいろな事を含めて「特殊」
と言う表現の中に集約されている事
が多いです。
これは特殊4眼天珠です。古くは四角、
変形の四角、ひし形なども「特殊」では
なく一つの眼として数えていました。
裏の図柄が卍や月などになっている
天珠がありますが、その場合は眼として
ではなく、形の名前あるいは「特殊」と
言う表現になっています。
天地双眼天珠です。裏表とも
2重の眼になっています。
これがどちらか、ひとつの眼
になると天地単眼天珠に
なるのです。
これは孤型だと思います。
どこが月型と違うかと言いま
すと、孤型の場合、上が直
線に近く幅が狭くなっていきます。
これは月型です。半月の
形をしているからです。
たまたま下が直線に近い
形ですが、彎曲していても
月型です。
彎月型大人(壽)天珠
です。普通の月に比べて
細いと彎月型になる様です。
両端にある線が2本だった場合、
それを双線といいます。裏は
ともかく、表だけで言えば、これ
は双線観音天珠、と言う事に
なります。
上の画像は虎牙型天珠
下は牛角天珠になります。
その区別は天珠の大きさ
によると言われています。
正確に○cm以上が虎牙
だと言うところまでは分か
りませんが、現地では区
別がついている様です。
これは「月眉型天珠」と呼ば
れているそうです。牛角より
は月型に近いのでしょうか。
近年出来たデザインです。
水牛の角と言う説が日本
では強いです。
前のページでもありましたが、
中国には壽の字を表すものが
100体あると言われています。
これもそのひとつですが、大抵
は壽の字が対で図案になって
いるようです。最近では金剛杵
と紹介されている事が多いで
す。金剛杵もたくさんのデザイ
ンがあります。実際にこれは
どちらになるのか??
お問い合わせが多い事に一部お答え致します。
「西蔵天珠」は現地では「シーザンテンジュ」
に近い発音です。日本では「さいぞうてんじゅ」
でも「せいぞうてんじゅ」でも呼び方はどちら
でも良いかと思います。また、本は左の「西蔵
天珠」と言う本が中国で発行されているだけで
他に専門の本はありません。再販された「西蔵
天珠」は中国語だけでなく、英文も載っていま
す。
これは五福臨門の特殊な
図柄です。五福臨門は
こうもりが飛んでいる姿を
表すのですが、これは
独特のデザインです。
古くからあるもので、なぜ
特殊な図柄があるのかは
わかりません。
参考文献